トップページ > なっとく法律相談 > シミをつけられたカバンを新品と交換してもらう場合、古いカバンは渡さなければならない?
なっとく法律相談 2002年7月16日 更新
トラックバック(0件) ブックマーク:
(0)
(1)
(0)
レストランで食事をした際、店員が飲料を私のカバンにこぼし、シミがついてしまいました。カバンのメーカーは修理を受けていなかったため、お店が新品を手配し、古いカバンと交換に引き渡すと言ってきました。
シミのついたカバンは旅先で購入した思い出の品で、引き渡したくないのですが、新品を受け取る際には必ず古い方を相手に渡さなくてはいけないのでしょうか?
(20代後半:女性)
物を壊したり、汚してしまった場合の損害賠償は、金銭によることが原則ですが(民法722条、417条)、当事者の合意があれば、新品との交換なども可能とされています。
ただ、新品との交換を選択した場合、新品を受け取る代わりにしみのついたカバンを引き渡す必要があります。
損害賠償とは、実際に生じた損害額を賠償するものです。仮に新品で10万円のカバンがしみをつけられてしまったことによって3万円の価値しかなくなったとしたら、損害額は7万円ということになります。
この場合において、加害者が新品のカバンを損害賠償として引き渡したにもかかわらず、被害者がしみのついたカバンを引き渡さない場合、差し引き3万円分(しみのついたカバンの現存価値)について、被害者は法律上の理由なく利益を得てしまうことになります。
ですから、被害者はしみのついたカバンを加害者に渡さなければならないのです。
もし、あなたがカバンを引き渡したくないのであれば、加害者に対して金銭による損害賠償を求めるか(この場合は新品のカバンは受け取れません)、損害額と新品の価格との差額を加害者に支払うことになると思われます。
※トラックバックは管理者の承認後に行われます。当サイトへの言及リンクが無いトラックバックは承認いたしませんので予めご了承ください。
集計期間: 2010年8月22日-8月28日