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なっとく法律相談  2001年3月19日 更新

近所の主婦からの中傷がひどすぎる!

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Q.

 私は自宅マンションで仕事をしている上、独身であるせいか、同じマンションに住む主婦から、いわゆるキャリアウーマンとして特殊な目でみられているようです。

 それだけでしたら何の問題もないのですが、ベランダから私の行動を監視したり、玄関のドアのところで私に聞こえるように、「家で何をやっているのか?」「男を連れ込んでいるのではないか?」「今日はいるのかいないのか?」などと、もう一人の別の主婦と共に、毎日中傷がすごいのです。

 私も最初は気にしていなかったのですが、どう考えてもしつこく、いやがらせのような感じです。注意したとしても、あなたのことではありませんと言われると証拠もないので仕方ないかと考えています。最近では、さらにエスカレートするような傾向があります。

 これに対抗する、何か法的な手段はないものでしょうか。

(30代後半:女性)

A.

 このようなお話は、どこにでもありそうですね。しかし、法律的にはなかなか解決が難しい問題です。

 主婦のうわさ話によって損害賠償が認められた事件は過去にもありますが、これは、主婦らが友人などに対して、近所の主婦Aが盗みをしている、といったことを再三、告げたり、Aの勤務先にその旨電話したりといった、極めて陰険で悪質なものでした。
 したがって、逆にいうと、こうした主婦のうわさ話や干渉について、訴訟を提起したりするのは、よほどの場合でない限り、難しいのです。

 まず、被害者は、加害者である主婦らが、いつ頃、どこで、誰に対して、悪口・うわさをしたかを証明する必要があります。
 さらに、その内容が名誉や信用を毀損する程度のものであることを証明しなければなりません。
 この点、上記の事件では、主婦Aが具体的にいつどこで盗みをしたという嘘の事実を言われていました。

 これに対して、ただ単に「今日はどこへ行っていたのか」とか「今日はいるのかいないのか」といったことですと、言われた本人としては「余計なお世話よ!」と腹が立つかもしれませんが、何らかの損害が生じたとか生じる可能性があるということを理由に訴訟に持ち込むのは難しいのです。
 しかも、仮に、訴訟に持ち込んだとしても、人格に関わる悪口・うわさといったものは、被害者が思っているのに比べると、慰謝料の額は、弁護士費用もまかなえないほど低いことが多いのです。
 したがって、中傷をやめさせたり、損害賠償を請求したり、といった法的手段に出ることは難しいと思われます。

 家族でお住まいの方の多いマンションを、仕事場として利用しておられる以上、あなたの仕事の詳細を知らない主婦の関心が、自宅で仕事をしつつ独身を謳歌しておられるあなたに向かうのは、ある程度は避けられない面もあります。その意味で、主婦の井戸端会議のネタにされることはある程度は仕方ないと割り切ることも必要でしょう。
 また、生活の違いから、あなたとこうした主婦らのコミュニケーションが不足していることも一因でしょう。うわさ話をする主婦らを変に無視したりしているところはありませんか。
 あなたの方から、どういう生活をしているのかを話してみるなど情報開示してみるのも1つの手でしょう。気負わず、自然に接していけば、問題は自づと解決するのではないでしょうか。

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