トップページ > なっとく法律相談 > 資源ゴミを取っていくのは犯罪?
なっとく法律相談 2003年11月11日 更新
トラックバック(0件) ブックマーク:
(0)
()
(0)
私の住んでいる町内では、新聞や空き缶などの資源ゴミを指定された袋(1枚30円)に入れて出すことになっています。袋の代金はゴミ処理に充てられています。
最近、委託業者以外の者がゴミを抜き取っているようなのですが、許されるのでしょうか?
(20代:男性)
ゴミは、法的には、持ち主が所有権を放棄したものと考えられます。捨てられてからは、「誰の物でもないもの」として取り扱われます。
しかし、資源ゴミは原則として、「容器包装リサイクル法」(平成7年6月制定、正式名称「容器包装に係る分別収集及び再商品化の促進等に関する法律」)の規定に従って処理されます。
この法律は、家庭から一般廃棄物として排出される容器包装のリサイクルシステムを確立するため、「消費者が分別排出」し、「市町村が分別収集」し、「事業者が再商品化(リサイクル)」するという各々の役割分担を規定するものであり、効果的なリサイクルシステムの構築を進める目的で制定されたものです。
この役割分担に従って「分別排出~再資源化」という行程が進められるとすれば、市町村は指定業者への委託申込み、契約締結をした以上、その契約内容に従ってその市町村から出た容器廃棄物を取り扱う義務が発生します。たとえその市町村でも、ゴミを自由に処分すると契約違反になるわけです。
ですから、「資源ごみ置き場からゴミを拾って行く行為」は、行政法上の処分が規定されていればそれに服し、民法上は不法行為(709条)にあたると考えられます。刑法上は、その態様・程度(頻度、量など)が悪質でない限り、違法性が少ないと認定されると思います。
集計期間: 2008年8月24日-8月30日