トップページ > なっとく法律相談 > 誠意を尽くしたのにわかってもらえない…
なっとく法律相談 2004年5月10日 更新
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子どもがお友達にケガをさせ、顔に傷を負わせてしまいました。すぐ病院に行き処置をしてもらいました。その夜には子どもと一緒に相手の家に行き、見舞金を渡して謝罪しました。その後も誠意を尽くして対応しました。
しかし数日後、その親と祖母が来て、「誠意を見せろ」みたいなことを言われてしまいました。
自分達なりにできることはやったつもりですが、相手には通じなかったと思うと辛いです。結局のところ、お金を請求されているのでしょうか。今後どう対応したらいいのか、教えて下さい。
(30代:男性)
子ども同士のケンカによる事故などでは、親は切ない立場に立たされます。まして、誠心誠意対応したのに相手の心が癒されないのは、辛いことです。
お子さんに、自分の行為の責任を理解する能力(責任能力。概ね12歳前後の能力といわれています)がないときは、その子どもを監督する責任がある者が賠償の責めを負います(民法714条1項)。したがって、法律上も、あなたがたご夫婦がなさったのは正しい処置でした。
しかし、子どもを監督するという責任を果していたのに事故が起きたときは、賠償責任を負う義務はありません(同条1項但書)。また、状況によっては、学校の先生、保母さんなどが監督責任を負うべき場合もあります(同条2項)。
さらに、相手のお子さんにも過失があったとき──例えばケンカの原因が専ら相手にある場合など──は、相手側の過失分、損害賠償額は減額されます(722条2項)。
世の中には、事件をきっかけに理不尽な要求をする人々も存在します。誠意を見せて謝罪することは大切ですが、責任以上の責任を負う義務はないのです。特に今回のケースは何の悪気もない子どもがしたこと。必要以上に小さくなることはありません。
相手の態度があまりにエスカレートするようなら、仲裁してもらう人を立てるか、場合によっては弁護士に依頼することも考えてみましょう。保険に入っているなら保険会社に任せましょう。
いずれにせよ、事件のいきさつ、渡したお金などの記録を、後日のため、できる限り正確に記録しておきましょう。
集計期間: 2008年5月4日-5月10日