トップページ > なっとく法律相談 > 退寮後に来た未払い寮費の請求
なっとく法律相談 2004年12月 7日 更新
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会社の寮に住む場合には、寮費として月額17,000円を給与から天引きされることになっています。しかし、会社側の手違いで、2年半もの間、8,500円しか引かれていなかったことが分かりました。このたび、未払い分につき請求を受けたのですが、合計20万円ほどにもなっていて、驚いています。
会社の手違いが原因であるのに、今さら支払わなければならないというのは納得できなません。しかも、私はすでに寮を出ており、現在住んでいるわけではありません。
未払いの寮費は会社が負担すべきだと思うのですが、支払う義務はあるのでしょうか?
(20代:男性)
未払いの寮費は、現在寮を利用しているかどうかにかかわらず、やはり支払わなければなりません。
寮に住んでいる間、問題なく寮を利用できていたのなら、会社は寮を提供するという債務を履行し、住んでいた人はその利益を得ていたのです。したがって、利用料としての寮費の請求には根拠があります。
寮費の一部につき、天引きという形で請求や徴収がなされていなかったとしても、会社がその分につき債権を放棄したわけではないのです。
たしかに、本来の寮費より少ない金額しか天引きしていなかったのは会社の過失ですが、それによって、すでに利用した利益についての支払い義務が免除されるわけではありません。
また、寮費の額については利用者も知っていたはずであり、その意味でも不当な請求とは言えないでしょう。
しかし、支払い方法については、会社と話し合う余地があると考えます。
20万円もの金額を、労働者の報酬である給料から一括で天引きすることには、労働基準法24条1項「賃金は、通貨で、直接労働者に、その全額を支払わなければならない」(全額払いの原則)という規定との関係で、問題があります。
会社は、支払いの方法(分割払いなど)、時期などを考慮することで、支払いの負担を軽くすべきです。
集計期間: 2008年5月4日-5月10日
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