トップページ > なっとく法律相談 > 会社を辞めた彼に婚約破棄の慰謝料を請求できるか?
なっとく法律相談 2006年6月27日 更新
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婚約後、結婚式場の申し込みを済ませ、親族への挨拶も終わったあとのことです。私が過去に水商売をしていたことが彼の母親に知れ、婚約を破棄されてしまいました。
もちろん、彼は私が水商売をしていたことを知っていたのですが、親には彼が知らせていなかったのです。私が「親にも正直に言った方がいいのではないか」と言ったので、彼が納得して話したところ、こんなことになってしまいました。
このような場合は慰謝料を請求できると聞いたので、相手家族と話し合いをしたところ、その3日後に、彼は会社を辞めてしまいました。彼の母が弁護士に相談し、給料の差し押さえを避けるため、会社を辞めさせたようです。会社にも確認しましたが、「急に辞めたいと言い出し、辞表を出して1週間後に勝手に辞めてしまった」ということです。
彼が会社を辞めて1ヶ月たちましたが、就職する気配もなく、実家暮らしをしています。父親は会社を経営していたそうで、家にいても十分暮らしていくお金があります。彼自身も、「事が解決するまで就職する気はない」と言っていました。
このまま彼が就職しない場合、支払い能力がないとみなされて、慰謝料を請求することはできないのでしょうか?
(20代:女性)
慰謝料とは、不法行為を原因とする損害のうち、精神的損害に対する賠償をいいます(民法710条)。慰謝料は、子どもの養育費のように、本人の生活力を基礎にした継続的給付を予定したものではありません。したがって、無職で定収入がない相手に対しても請求することができます。
今回のご相談で、もし彼が任意に支払わない場合、親の財産にかかっていくことはできませんが、彼自身の財産があれば、それに強制執行をかけることができます。土地・マンション(持分として一部を所有しているだけでも大丈夫です。資産家だったという父親が亡くなっているようなら、資産の一部を相続している可能性があります)、自動車、バイク、銀行口座にある現金(預金債権を差し押さえることが可能)などがあると思います。
方法としては、まず、内容証明郵便等を用いて請求し、応じなければ民事訴訟を起こすという運びになるでしょう。訴訟係属中に和解が成立することも期待できます。
相談内容を見る限り、慰謝料が取れる可能性はあると思います。しかし、交渉事だけに、若いあなたが彼の親や弁護士を相手にするのは荷が重いかもしれません。慰謝料希望額を確実に取るためには、弁護士に依頼した方がうまくいくと考えます。
集計期間: 2008年5月4日-5月10日