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なっとく法律相談  2007年2月13日 更新

就職内定先の法人名を、就職前に名刺に記載できる?

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Q.

 就職に際して、現在住んでいる土地から離れることになるのですが、知人・お世話になった先生方に名刺を作ってお渡ししたいと思っているのですが、その際就職内定が決まっている会社の名前を記載してもよろしいのでしょうか?

 例えば、“就職先”などの名目をつけて作れればと思っているのですが。

(20代:男性)

A.

 名刺は、一般的には、ある組織における役職(肩書き)、所属する部署などを表示した紙片をいいます。しかし近時では、個人が組織を離れて自己の情報を記載した名刺を作り、様々な活動に役立てることも多いようです。

 前者の、組織の一員としての立場を記載した名刺は、実社会において大きな信用力を持ちます。名刺という存在自体にそのような効力があるわけではありません。しかし現実には、受け取った者に対し、記載内容が保証されているかのような錯覚を覚えさせることがあります。

 

 たしかに、あなたが作ろうとされている名刺は個人の活動に役立てようとするもので、受け取る人がこのような錯覚を受けることはないかもしれません。

 しかし、あなたは内定を得ただけであり、今はまだその会社の社員ではありません。これから最終的に正式な入社手続きを取って、初めて社員となれるのです。また、手続の時点で、会社が定めた事項に違反していないかもチェックされるでしょう。その要件がクリアできるかどうかも、現時点では分からないことです。

 このような不確定な事情を考えると、たとえ「内定勤務先」としてあってでも、入社前の会社の名前を個人が作成した名刺に記載することはお勧めできません。


 

 お世話になった方々にご挨拶に伺い、近況を報告して感謝の意を伝えるという配慮は素晴しいものです。

 しかし、社会人としては、「入社式はいつか」「いつから勤務するのか」などと問い合わせが入ったりして、将来の勤務先に迷惑がかかる虞が生じることにも気づいてほしいと思います。

 本当に感謝する気持ちがあれば、「○○社に内定をいただきました」と報告するだけで、あなたの気持ちは十分伝わります。名刺には、新しい住所、連絡先を記載するにとどめましょう。

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