トップページ > 法律クイズ > ベルボーイを騙して他人の荷物を盗む行為は何罪?
法律クイズ 2007年6月11日 更新
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Xは休暇でパリに行き、ホテルでチェックインしました。日本人のツアーが到着したらしく、添乗員がツアー客に部屋の鍵を渡しています。ロビーにはそのツアー客の荷物がまとめておいてあります。
よく見ると、その中にはXが以前からほしかったブランドのバッグがあります。Xは、ホテルのベルボーイにそのバッグを自分のものだと言って部屋に運ばせ、チップを渡しました。ベルボーイは、Xを日本人ツアーの客だと思い、疑いもしませんでした。
Xには何罪が成立するでしょう?
詐欺罪が成立するためには、相手方を欺いて錯誤に陥れ、財物を差出させることが必要です。財物を差出すことを、財物を処分するといいますが、処分行為はその財物を処分する権限のある人でないとできません。
ベルボーイはそのバッグについて処分権限がありませんから、Xに詐欺罪は成立しません。
Xには、ベルボーイを利用した窃盗罪が成立します。Xのように、事情を知らない他人を自分の道具のように使って犯罪を実行することを間接正犯といいます。間接正犯も正犯として扱われます。
遺失物横領罪は、持ち主の占有を離れた財物を勝手にもっていく場合に成立します。本問では、バッグの持ち主はロビーで鍵を受け取っているところなので、バッグはまだ持ち主の占有下にあるといえます。したがって、遺失物横領罪は成立しません。
Xは持ち主のバッグに対する占有を奪っているので窃盗罪が正解です。
集計期間: 2008年8月24日-8月30日
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