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自転車の交通ルールと罰則 -(1)車両共通編 その1-

 自転車は軽車両で車の仲間ですから、自転車が守るべき交通ルールの中には、自動車やバイクなどと共通の決まりも存在します。
 これから、自転車を含めた車両全般に共通する主な交通ルールと、その罰則を2回にわり紹介していきます。

 これまでの「自転車をめぐる法律問題」シリーズ等で一度説明した禁止事項も多いと思いますが、ここで注目すべきは、科される罰則の重さ。
 自動車等と異なり、自転車には反則金制度がないため、道路交通法に違反すれば、即、刑事事件扱いになる点が特徴です。

  1. 飲酒運転
    自転車は自動車と比べてスピード調節がより自在な分、飲酒運転の危険度も低いと思われがちですが、車両の一種である以上、酒気を帯びた状態で運転することは許されません(道路交通法65条1項)。
    酔った友人に自転車を貸してあげるのもだめですよ(同条2項)。

 これらの規定に違反すると、5年以下の懲役または100万円以下の罰金が科されます(同法117条の2第1・2号)。ただし、自転車の場合、酒酔い運転に至らない程度の酒気帯び運転については、不可罰となっています(同法117条の2の2第1・2号)。

  1. 信号無視
    信号無視する歩行者に交じって自転車も道路を渡ってしまう場面、よく見かけますが、もちろん禁止されています(同法7条)。

 信号無視に対する罰則は、3か月以下の懲役または5万円以下の罰金です(同法119条1項1号の2)。

  1. 夜間の無灯火運転
    明るめの道路を通行している時などは、ライトの点け忘れに気付かないこともあると思いますが、周囲に自分の存在を知らせるためにも、夜間はライトを点灯する習慣をつけましょう。

 違反者には、5万円以下の罰金が科されます(同法120条1項5号)。
うっかり忘れていたという過失の場合でも、罰金の額は同じ5万円なので十分な注意が必要です(同条2項)。

  1. 警音器(ベル)
    ベルは歩行者によけて欲しいときに鳴らすもの、と思っていませんか?
    本来、見通しのきかない場所で自転車の存在を知らせるために鳴らすもので(同法54条1項)、市街地で歩行者の後ろから「どいてくれ」と鳴らすものではないのです。

 むしろ、これ以外の用途で鳴らすことは原則禁止されているくらいで(同条2項)、不要なときに鳴らせば2万円以下の罰金か過料に処されます(同法121条1項6号)。

 ベルを鳴らして2万円といわれたらきっと面食らってしまいますね。
 次回はスピード違反と、各自治体の公安委員会が定めた自転車ルールの話です。

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