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自転車の走行できる場所(横断事例編)

 自転車で走行していると、幾度となく道路を横断することになります。
 今回も自転車に乗ったAさんを題材にして、道路横断時に生じる疑問について検討してみましょう。

 Aさんは自転車で車道を走行中、交差点にさしかかりました。

 ふと左前方の横断歩道に目を落とすと、脇に自転車横断帯のような白線が見えます。
自転車で横断するときに優先すべき横断レーンが自転車横断帯(道路交通法2条1項4の2)、信号が歩行者・自転車専用信号(同法施行令2条1項4号)であることは、以前説明したとおりです。
A「あれは自転車横断帯だろうか?でも、白線だけで自転車のマークが付いていないんだよな...」

 ―自転車横断帯をはじめとする道路標示は、自転車のマークを付すなど法令所定の様式を満たす明確なものでなければ、効力がありません。
 Aさんのいうように、白線のみでマークがないというのは、様式として失格ですので、自転車横断帯とはいえず、守る必要のないものと考えられます。
 標示はあるものの、薄れてしまって判別困難になっているような場合も同様に無効です。

 次の交差点を通過しているとき、Aさんはすぐ左の横断歩道に自転車横断帯を発見しました。
今度は標示もばっちり、本物です。
A「あー。注意してたのに、植木に隠れていてここを通るまで見えなかったよ。もしかして、これ交通違反になるの?」

 ―道路交通法63条の7によれば、交差点付近に自転車横断帯があるときは、自転車はそこを通ることになっています。
しかし、ここにいう「付近」とは、具体的な距離の話というよりも

  1. 自転車横断帯の道路標示を交差点の30m以上手前から明確に視認できる
  2. 「現在通行中の場所から安全・円滑に自転車横断帯の始点へ移動できる」という判断が即座に下せる

という2つの条件を満たす状態を指しているのです。
Aさんは注意していたにもかかわらず見落としたということですので、この自転車横断帯は上記の条件を満たさないものということになり、渡ることができなくても仕方がありません。

 
現在、車道の左端寄りを走っているAさん。
次の交差点で右折しようとしています。
A「こんな左端から車道を横切るのは怖いけど、軽車両だから車みたいにこのまま右折できる?」

 ―自転車は、信号機のある交差点を一度で右折することはできません。車道の左端沿いを通行してきた自転車は、いったん直進方向の信号機に従って交差点に進入し、道路を横断しきったところで止まります。
 そこで右方向に向き直り、今度はその正面に見える信号(右折先の信号機)に従い進行することで、やっと右折ができます。
 歩行者の横断と同じ動きをするわけですね。
 このように、右折には2回の動作(直角の動き)が必要となるため、「二段階右折」といわれています(道路交通法34条)。

 斜め横断に踏み切る人もよく見かけますが、事故のもとになるので二段階右折を心がけましょう。

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