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[裁判員制度] 判決

 評議で有罪か無罪か、有罪の場合は刑をどうするかが決定されると、いよいよ判決です。

 判決は、主文と理由から構成されます。

 主文は、被告人が有罪であれば

被告人を懲役7年に処する。
未決勾留日数中120日をその刑に算入する。

 という形で言い渡されます。無罪のときは

  被告人は無罪。

 という形になります。

 

 主文に続いて理由が読み上げられます。理由は、「罪となるべき事実」「証拠の標目」「争点の判断」「法令の適用」「量刑の理由」といった項目で構成され、主文の結論に至る理由を説明していきます。

 通常はこのように主文理由の順で朗読されることが多いのですが、逆に理由→主文の順で朗読されることがあります。それは、死刑判決の場合です。これは、先に主文(死刑)を聞いてしまうと、被告人が動揺してその後の理由を聞かなくなってしまうためといわれます。判決が「主文は後回しにして、先に理由の朗読から始めます」から始まる場合は、死刑判決となる可能性が高く、その意味でこの時点で結論はある程度予想されているといえます(ただし、死刑判決は必ず主文が後回しとなるわけではなく、裁判長の判断に委ねられています)。

 以上で第一審の刑事裁判は終了となります。判決に不服のある被告人は、さらに控訴上告という形で争うこともできます。控訴・上告は裁判官のみの裁判となり、裁判員は参加しません。

Q&Aコーナー

Q 死刑選択の基準があると聞いたのですが...
A 「永山則夫連続射殺事件」の最高裁判決において示された死刑選択の基準が、その後の死刑選択の基準とされており、「永山基準」ともよばれています。
 その内容は、(1)犯行の罪質、(2)動機、(3)態様ことに殺害の手段方法の執拗性・残虐性、(4)結果の重大性ことに殺害された被害者の数、(5)遺族の被害感情、(6)社会的影響、(7)犯人の年齢、(8)前科、(9)犯行後の情状等各般の情状を併せ考察したとき、その罪責が誠に重大であって、罪刑の均衡の見地からも一般予防の見地からも極刑がやむをえないと認められる場合には、死刑の選択も許されるというものです。
 また、被害者の人数で死刑が選択されているかのようにいわれることがありますが、実際には1人でも死刑判決が出ている例もあり、被害者の人数だけで判断されているわけではありません。

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