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他人の携帯電話の閲覧 ~携帯電話会社は情報を提供してくれる?

 前回の説明で、他人の携帯電話をほんの短時間のあいだに閲覧するだけなら、基本的に罪にならないと話しました。
民事上考えられる対応も、携帯の閲覧だけならプライバシー侵害を理由に損害賠償を請求するくらいのものです(民法710条)。
この問題が家族間で起こっている場合は、特に悪質な場合(第三者に情報を売るなど)でない限り、それすら難しいかもしれません。

 ここまでの話では、携帯内の情報を閲覧しても特別厳しいお咎めを受けることはなさそうに見えます。
ならば、携帯電話会社にはたらきかけて通話履歴やメール記録などの情報を開示してもらうこともできるのでしょうか?

 携帯電話会社が契約者本人からの問い合わせに応じて開示可能としている情報は、例えばNTTドコモならば、開示申し込み月を含めた4か月分の通話発信履歴、メール送受信履歴(内容は記録なし。日時とアドレスのみ)、webアクセス履歴です。
(従来の携帯電話の場合。スマートフォンはそのデータのほとんどが端末にしか残らない。)

 こうした情報は「通信の秘密」として侵害してはならないと決められていますので(電気通信事業法4条1項)、犯罪捜査目的で捜査機関等が照会する場合以外は、携帯電話会社は契約者本人の問い合わせにしか応じません。
したがって、契約者の家族であっても、契約者以外は全員だめということになります。

 
携帯の閲覧はよく聞く話ですし、実際に法的責任を問われる心配も低いと思われます。
しかし、この行為が持ち主のプライバシーを侵害することは間違いありません。
知りたいことや疑問に思うことの中には、携帯を見れば簡単に確認できるものも多いでしょうが、まずは話し合いで解決したいものです。

credit:Day 736 / 365 - Ski holiday Ouch ( credit crunch debts bills ) / xJason.Rogersx

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