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運転中の携帯電話1 ~禁止されている携帯使用とはどんなもの?~

 人ごみの中、目線は携帯電話のまま、他の歩行者の邪魔になるような歩き方でフラフラと進む...携帯に夢中になるあまり注意力散漫になる人っていますよね。

 自動車の運転でも、同様の行動をしている人を見かけることがあります。
 曲がる直前になって方向指示器を出したり、ふらついて車線をはみだしそうになったりと、携帯使用ドライバーの運転にひやひやさせられたという声は後を絶ちません。

 事実、2006年のユタ大学の発表では、運転中の携帯電話使用は酒気帯び運転並みに注意力を低下させるという研究結果が示されています。
 これによると、携帯使用時はブレーキを踏むまでの反応時間が通常より9%遅くなり、通話時には7.5%の人が追突事故を起こしたそうです。

 もちろん、運転中の携帯使用は自動車・原動機付自転車とも道路交通法で禁止されています(71条5号の5)。
 禁止されているのは

  1. 携帯電話を手で持って使用する行為
  2. 携帯電話を使用して交通の危険を生じさせる行為

の2つです。

 (1)の「手で持って使用」とは、通話したり、メールの送受信をしたり、ディスプレイ表示を注視したりすること。
 最近普及しているスマートフォンでは、アプリの操作もこれに含まれそうです。

 着信に対し、いったん出て「今運転中だから後でかけ直す」と伝える人も多いですが、長く話す気はないにせよ、これはまぎれもない「通話」です。
 また、着信音やメール受信音に反応して「誰からかな?」とディスプレイを見る行為も、場合によっては「注視」にあたります。
 注視の基準は2秒以上というのが有力な見解ではありますが、実際の取締りで何秒以上と捉えられているかは明らかになっていません。
 当条項は、片手運転や脇見により周囲に払うべき注意がそれ、運転が不安定になる危険性がある行為を取り締まるためのものですので、たとえ2秒未満であっても、これに該当しうる行為は避けた方がよいと思われます。

 (2)の「交通の危険を生じさせる行為」とは、携帯電話の使用や、ディスプレイ部分の注視によって、交通事故をはじめとする交通上の危険を招くような行為をいいます。

 ただし、上記(1)(2)の禁止行為が、「自動車の停止中」や「怪我人・病人の救護、公共の安全の維持のために緊急やむを得ない時」に行われた場合は、例外的に処罰を免れます。
 ですから、赤信号で停止中、タイミングを見計らって携帯を使用する分には、法的な問題は生じないといえるでしょう(危険なのでおすすめはしませんが)。

 次回は、これら運転中の携帯使用に対する罰則について説明します。

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