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運転中の携帯電話3~自転車の運転と携帯電話~

 平成24年上半期、自動車等を運転中に携帯電話を使用したなどとして道路交通法違反に問われたケースは647,191件にのぼりました(道路交通法71条5号の5)。
 さらに驚くべきことに、高速道路でも35,573件の取締り記録があります。

 しかしこの数字は、氷山のほんの一角です。
ほとんどの自動車ドライバーが取締りを受けずに済んでいることは、街を行き交う携帯使用ドライバーの多さを見てもおわかりいただけることでしょう。

 同様に、実際の件数はとても多いのに、取締りが追い付いていない感があるのが「自転車走行中の携帯使用」。

 道路交通法上、自転車は「軽車両」扱いですが、軽車両を含む車両の運転者は、ハンドル、ブレーキなどの装置を確実に操作し、他人に危害を及ぼさないような速度と方法で運転しなければならないとされています(同70条)。
 携帯使用によって片手運転になるなど、危険な運転をしたとみなされれば同条違反となり、3月以下の懲役または5万円以下の罰金が科される可能性があります(同119条1項9号)。

 また最近では、都道府県の道路交通規則でより明確に自転車走行中の携帯使用を禁止するところが増えてきています(道路交通法71条6号)。
 たとえば東京都道路交通規則では、運転中に携帯を手で持って通話したり、携帯の画面を注視したりといった行為を禁じており、違反者には5万円以下の罰金が科されます(8条4号)。

 ちなみに、自転車は自動車と違い反則金制度がないため、取締りを受けたらそのまま刑事事件になり、前科が付いてしまいます。
 普段から使い慣れている携帯ですから、自転車の運転くらい同時にこなせると油断しがちですが、その行為の代償は重いということを念頭に置いて、自発的に控えるようにしましょう。

 さて、ここからは自動車・自転車に共通する話です。
 「運転中だけれど、どうしても合法的に携帯を使いたい!」という人は、ハンズフリー通話(携帯を持たないで、イヤホンやブレスなどを通じて通話すること)を利用する方法があります。
 これなら今のところ(2012年8月現在)規制の対象外ですし、携帯会社によってはハンズフリー通話を想定したBluetooth対応端末も提供しているため、法的には問題ありません。

 ただ、2004年には、大同工業大学が「ハンズフリーでも心理的負担から十分周りを見ることができないため、運転者の注意力が散漫になることは避けられず、事故の危険性は電話機を直接手にした場合と同じく高い」という気になる実験結果を発表しています。

 事故防止の観点からいえば、やはり車を安全な場所に停めてから電話するか、着信音の鳴らない「ドライブモード」を利用する方がよいでしょう。

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