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携帯電話と航空法2~携帯電話が航空機に与える影響とは?~

 携帯の発する電波が航空機の計器類を狂わせるという話は有名ですが、それがどの程度かは案外知られていないもの。
「こんな小さな携帯が、あんなに大きな航空機に与えられる影響なんてたかが知れている。計器類が狂うって言ったってどうせほんの少しなんでしょ?」
なんて思っている人は、実際のデータを見れば考えが変わるかもしれません。

 2007年にまとめられた「航空機内における安全阻害行為等に関する有識者懇談会報告書」では、機内での電子機器使用が原因とみられる次のトラブルが報告されています。

  1. 携帯電話のスイッチオフと同時にVHF無線機のノイズが消滅
  2. 衝突防止装置(航空機同士の衝突を避けるためのコンピュータ制御装置で、空中衝突の恐れがある他の航空機の存在を操縦士に警告するもの)が誤作動し、回避指示を発生
  3. 自動操縦で上昇中、急に25度バンク(傾斜)
  4. ホールディング(空港に進入する前に管制塔の指示に従い空中で待機すること。このとき、待機場所・時間・高度が指定される)中、約400フィート(約122m)高度逸脱
  5. オートパイロット(自動操縦)で滑走路に進入中、コース表示が突然大きくぶれて元に戻らず
  6. 無線機がノイズで交信不能、携帯電話3台オフ後ノイズ解消
  7. 降下中、送信機が機能不能

 無線の不調から機体のコントロール異常まで、どれも深刻なトラブルばかり。
これまでは運よく大事故を免れていますが、これらのトラブルが多くの航空機が行き交う場所で起こったならば、また、周囲の航空機の中にも同様のトラブルを抱えたものがあったならば...考えただけでも恐ろしい話です。

 これで、機内で携帯電源を切る意味がおわかりいただけたことでしょう。

 ちなみに、子供用の携帯の中には、普通に電源を切っただけでは、一定時間たつと自動的に電源が入るものがあります。
これは子供用携帯の防犯機能の作用で、一定時間ごとにGPS機能を使って親などに現在地を通知するプログラムが組み込まれているからです。
このタイプの携帯は、あらかじめ登録した暗証番号を入力し、このような防犯機能を解除してから電源を切る必要があります。
お子さんに携帯を持たせている方は、ぜひご注意ください。

credit:wtl photography via photopin cc

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