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国立公園に指定されると何が変わるの?

 10月4日に、環境省は世界自然遺産への登録を目指す鹿児島県の奄美群島とその沿岸海域を、来年の早い時期に国立公園に指定する方針を明らかにしました。沖縄県北部のやんばる国立公園に続き、34カ所目の国立公園になる見通しとなっています。
 環境省は、既に対象となる地域と大筋で合意がとれており、今後具体的な指定地区等を定める方針とのことです。
 今回はこの「国立公園」について見てみたいと思います。

 日本のみならず世界には、グランド・キャニオン国立公園(アメリカ)、バンフ国立公園(カナダ)など有名な国立公園をはじめとして、数多くの国立公園が存在します。
 世界最初の国立公園は1982年に指定されたアメリカに有るイエローストーン国立公園です。

 日本では、「自然公園法」という法律が、国立公園について定めています。
 自然公園法は、優れた自然の風景地を保護するとともに、その利用の増進を図ることにより、国民の保健、休養及び教化に資するとともに、生物の多様性の確保に寄与することを目的として、1957年に制定されました。

 自然公園とは、優れた自然の風景地を永久に保護して、誰でもが自由に風景を楽しんだり、休養したり、レクレーションを行ったり、自然を学べるように、法に基づいて指定管理されるもので、国立公園、国定公園、都道府県立自然公園をまとめて自然公園といいます。
 優れた自然の中でも特に、日本の風景を代表するに足りる傑出した自然の風景地で、環境大臣が指定し、国が管理するものを「国立公園」といいます(法2条2号)。

 国立公園は、環境省の職員である通称レンジャーと呼ばれる自然保護官や、地域の人々を中心した自然公園指導員、パークボランディアといった人々によって管理されています。
 なお、都道府県の申し出によって環境大臣が手続きを経て定めるものを「国定公園」といいます(法2条3号)。国定公園の管理は都道府県によって行われます。

 「国立公園」に指定された場合、景観の維持に必要がある場合には、地域を区切って、その区域の中での行動を制限することができるようになります。
 第一種特別地域というものに設定されると、工作物を新築したり、木を切ったり、指定された高山植物を採取したりすることができなくなります(法20条3項各号)。

 さらに、特別保護区(特別地域の中でも最も保護が必要だと思われる区域)に設定されると、これらに加えて落ち葉や落ちている枝を拾ったりすることも環境大臣の許可を受けなければできなくなります(第21条3項各号)。
 このような行為も出来ないのかとちょっと驚かれる方もいらっしゃるのではないでしょうか。(なお、国定公園に指定された場合でも、同じような制限をすることができるようになります。この場合には都道府県知事が許可をする立場となります。)

 環境省は、奄美群島の国立公園指定について、10月6日から意見公募を始めています。11月4日までとなっていますので、興味のある方は是非ご覧ください。

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