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刑事手続


刑事手続に関する記事一覧(4ページ目)

第25回 飲食事情(その2)

 留置場でありがたいことに税金で与えられる食事は、官(公)から与えられる弁当ということで「官弁」と呼ばれ、このような官弁に耐えられない人が口にする弁当は「差弁」呼ばれる。  一般的には、自分でお金を払... 続きを読む


第24回 飲食事情(その1)

 拘置所、特に刑務所併設の拘置所や刑務所は「炊場」と言われる工場で受刑者が食事を作っているためか、うまいというほどではないにしても世間並の食事を摂ることができる。  これに対して警察留置場の食事は三度... 続きを読む


すれ違ったときにバッグが当たったら何かの罪になるでしょうか?

 スーパーで、カゴを取ろうとした時に近くに子供がいる事に気付かずにバッグが子供さんの右目に当たりました。すぐに謝罪をしたのですが、少し右目が赤くなったようで、親御さんから「傷害罪、暴行罪で被害届を出し... 続きを読む


第23回 願い事(その2)

 願箋には願い事の内容を具体的に記載しなければならない。「携行願」とは、弁護人接見や裁判のときにノート・筆記具・刑事記録を持っていきたいので許可してくださいというもの。  この許可がない限り手ぶらで行... 続きを読む


第22回 願い事(その1)

 拘置所での生活で重要な役割を果たすのが「願箋」(ガンセン)制度である(刑務所にも願箋がある)。「箋」は「付箋」の「箋」であり「紙片・紙切れ」というような意味だから、「願箋」とは願い事をする紙というこ... 続きを読む


第21回 運動時間

 前回、別棟1階にユニットバスがあると書いたが、その別棟を抜けると運動場がある。  運動は休日を除いて毎日行われる。規則には休日と入浴日を除いて実施されるとあったが、入浴日である火曜日と金曜日にも運動... 続きを読む


日本における「保釈金」の最高額は?

 保釈とは、住居が特定され保釈保証金(いわゆる保釈金)の納付を条件として、逮捕勾留されている被告人の拘束を解く制度です。  さて、2015年8月時点で歴代最高額の保釈金はいくらでしょうか? 20億円 ... 続きを読む


再逮捕は許されているの?

 よく新聞などで、暴力団組長再逮捕されるという記事を見ますが、一方で再逮捕は原則許されていないということが言われます。  新聞報道の再逮捕と許されない再逮捕は同じ概念でしょうか? 同じである 違うもの... 続きを読む


第20回 入浴

 留置場と同じく入浴は週に2回ある。火曜日と金曜日である。ここは刑務所併設施設だから、さすがに大浴場かと思ったら、独居用として、2階に鉄製の釜のような風呂が二つ、別棟の1階にどこの家庭にでもあるユニッ... 続きを読む


罰金を期限内に支払えないと、すぐに収監されてしまう?

 半年程前に銀行口座の売買をしてしまいました。その口座が犯罪に利用され、罰金30万円の通達が来ました。  両親のお給料と合わせてお支払いする予定で2ヶ月程お待ちいただきましたが、まだ足りず最終通達の期... 続きを読む


被疑者勾留

 警察が被疑者を逮捕した場合、48時間以内に検察官送致をし、検察官は24時間以内に勾留するか、釈放するかをしなければならない。勾留を決定するのは、検察官からの請求を受けた裁判官である。  当番弁護士の... 続きを読む


第19回 毎日の過ごし方

 拘置所での生活時間はかなり厳格なのであるが、留置場と違って時計がまったくない。あるのは浴場にある15分計だけである。人間というのは不思議なもので、暇であれば暇なほど「今何時だろう?」「○時なら昼食ま... 続きを読む


第18回 拘置所生活概略

 朝の点検が終了すると朝食になり、曜日によっては午前中に入浴や運動がある。それ以外のときは、昼寝(「午睡」という)時間以外、留置場と違って横になることはできない。未決はできる限り、つまり逃亡のおそれが... 続きを読む


第17回 拘置所の朝

 平日は7時20分に、休日は7時50分に、刑務官の「起床~」という大声と共に電灯が全灯され、各部屋に設置されているスピーカーから「おはようございます。今日も一日元気で頑張りましょう」という、おばさんの... 続きを読む


第16回 拘置所の時間割

 宮崎北警察署の「日課時限表」に対応するのが「動作時限表」である。その用語からして、より強く行動が制限されているような印象を受けるのは気のせいだろうか。さすが拘置所である。  留置場では、平日・休日の... 続きを読む


逮捕され勾留された場合、裁判官は勾留日数を6日とできる?

 被疑者が勾留される期間は原則として10日ですが、検察官からの勾留請求を受けた裁判官は、勾留の許否も判断できるのですから、事件が軽微で取調べにさほどの期間は要らないと判断して、勾留期間を6日と限定して... 続きを読む


第15回 独居内のこと(その2)

 独居の出入り口のすぐ左には、スピーカーと報知器と呼ばれる設備がある。スピーカーは、ラジオ放送や所内放送を流すものであるが、音量調節は外にしかないので、調節したいときは刑務官を呼ぶしかない。刑務官を呼... 続きを読む


不起訴通知書をもらうことはできる?

 夫が盗撮で逮捕されましたが、証拠不十分で不起訴となったようです。  「なったようです」というのは、当時の検事とのやり取りについて記憶があいまいで確信がないようなのです。  逮捕されたことが勤務先の会... 続きを読む


終身刑は有期懲役である?

 終身刑は、死ぬまでという期限のある有期懲役であると聞いたことがありますが本当でしょうか? 有期懲役である 有期懲役ではない ... 続きを読む


第14回 独居内のこと(その1)

 現在では、「独居」は「単独室」、「雑居」は「共同室」と呼ばれている。その「独居」はどのようになっているのかを説明しよう。  左側にスライドすると、いかにも頑丈ですと言わんばかりの5センチほども厚さの... 続きを読む


死刑が許されているなら、釜茹でや火あぶりによる死刑執行は可能?

 現在、日本の刑法では死刑が規定されおり、執行方法としては絞首刑であるということが一般に知られていると思います。  では、死刑が許されているなら火あぶりや釜茹でといった手法による刑の執行は許されている... 続きを読む


執行猶予の取消

 刑法26条2号は、執行猶予の期間中に、禁錮以上の刑に処せられ、その刑について執行猶予の言渡しがないときには、執行猶予を取り消さなければならないとしている。そこで、このような場合、例えば前刑が2年、執... 続きを読む


第13回 拘置所生活の始まり

 前回に書いたように、最短時間での転房となったが、転房先は2階である。1階の番台横の階段を上がりきると、まっすぐに廊下が伸びている。つまり1階の独居の真上に独居が並んでいる。やはり左側手前の二つの部屋... 続きを読む


第12回 独居入室

 前に書いたように、刑務官の誰からも所内生活の説明などまったくないままに、一人の刑務官に連れられて行った先は、トイレ付の待合室みたいな部屋であった。ドアのないトイレが併設された薄暗い小部屋の長椅子に腰... 続きを読む


GPS捜査

 GPS捜査とは、警察庁の内規をもって運用されており、裁判官による令状なくして、捜査対象車両に衛星利用測位システム(GPS)端末を取り付けて、当該車両を追跡するなどの捜査方法である。裁判では、追跡捜査... 続きを読む


「無期懲役」って何年で外に出られるの?

 ニュースなどで、いわゆる「無期懲役」という言葉を聞いたことがあるはずです。  さて、無期懲役は何年間おつとめすれば刑務所から出られるでしょうか? 無期といえども、基本的に25年で刑務所から出られる。... 続きを読む


保釈中に外泊。保釈の取り消しはありえますか?

 逮捕され、勾留、起訴されて保釈金を払って保釈されました。住居の制限を守らないといけないと言われましたが、2日位外泊しました。保釈後、1週間程度の期間が経ちましたが、外泊後は住居の制限を守って家に帰っ... 続きを読む


取調べでの「嘘を言うと偽証罪になるぞ、本当のことを言え」、これ本当?

 ある事件での取調べ中に、刑事から「嘘を言うと偽証罪になるぞ、本当のことを言え!」と怒鳴られました。  警察での取調べで嘘を言うと、偽証罪で処罰されるのでしょうか? 偽証罪になる 偽証罪とはならない ... 続きを読む


第7回 納得いかない!

 捕まっている我々は、弁護人と連絡をとったり、家族に近況を知らせる(接見禁止がついてなければ)などのために、手紙を書くことがよくある。また、その日にあった事柄を、日記や備忘録として書き留めておくことも... 続きを読む


第6回 被疑者の一日

 運動時間の後、取調べ未了の者は、刑事又は検察官による取調べが入る。当初のうちは、刑事による取調べである。担当刑事がやってくると、留置係官から「○○番取調べ」との声がかかり、部屋を出たところで、手錠を... 続きを読む


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