サイト内検索:

性同一性障害とは?

 生まれもった性別は男性でも、心の中で常に「本当は、私は女性なのに」と感じ、年を重ねるにつれどんどん男性らしく成長する身体に激しい違和感を抱いていた...
性転換手術で女性になった人の中には、このように語る人が大変多く存在します。
もちろん、女性として生まれた人が男性の心を持っているという、逆のパターンもあります。

 このように、生物学的な性別と心理的な性別が一致していない状態を「性同一性障害」といい、国際的にも医学的疾患とみなされています。
これは、同性愛(たとえば、男性の同性愛者は自分が男性であると認識したうえで、男性を愛する)や異性装(男性であれば女装)とは異なるものです。

 この「性同一性障害」と法のかかわりを、今後数回にわたって特集します。
今回は、法が想定している「性同一性障害者」とはどのような人かについての解説です。

 平成15年7月、「性同一性障害者の性別の取扱いの特例に関する法律」が成立しました。
この法律が性同一性障害者と認めるのは、以下の3点を満たす人です(2条)。

  1. 生物学的には性別が明らかである
    → 染色体や性器の形状等から、生物学的に男性か女性かが明白な状態です。
    男性・女性の中間形質である間性の人は含まれません。
  2. 「心理的には、生物学的分類とは別の性別である」という確信を持続的に持っており、自分を身体的・社会的に別の性別(心理的性別)に適合させようとする意思を持っている
    → 一過性の気持ちではなく、永続的な、強い意思でなければいけません。
    また、この意思は正常な判断力に基づき生じたものであることが大前提なので、精神疾患に由来する確信は除外されます。
  3. 性同一性障害の診断を的確に行うために必要な知識や経験をもつ2人以上の医師が、一般に認められている医学的知見に基づき診断を行い、それが一致している
    → 客観的で、確実・適切な診断を確保するとともに、申立ての濫立を防止する目的があります。

 次回は、この性同一性障害者が性別変更を望む場合に、どのような条件が求められるかについて説明します。

credit:Framed Embroidery Chromosome Art / Hey Paul Studios

ページトップへ