トップページ > なっとくアンケート > 憲法九条の改正と軍隊の保持
なっとくアンケート 2006年10月10日 更新
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従来から自民党を中心に憲法の改正が問題となってきましたが、先日成立した阿部内閣は、5年以内に憲法改正を目指すことをその政策目標として掲げました。いよいよ憲法改正が現実味を帯びてきました。
この憲法の施行から60年―――― その特異な成立の過程はともかく、イラク戦争や北朝鮮の脅威に代表される国際情勢の大きな変化の中で、国民の意識も揺らいでいるのではないかと思われます。
憲法九条をめぐっては、安保条約や集団的自衛権、国連軍への参加等いろいろな問題がありますが、今回は「憲法九条を改正して軍隊を保持すること」に絞って皆さんとともに考えてみたいと思います。
憲法九条は次のように定めています。
わが国の憲法は、第二次世界大戦の悲惨な体験を踏まえ、戦争についての深い反省に基づいて、平和主義を日本国憲法の重要な基本原理として採用し、戦争と戦力の放棄を宣言しました。
この憲法九条は次の三点を明確に打ち出しています。
第1は、侵略戦争を含めた一切の戦争と武力の行使及び武力による威嚇の放棄です。
第2は、それを徹底するために戦力の不保持の宣言です。
第3は、国の交戦権を否認したことです。
これは、世界に比類のない徹底した戦争否定と平和主義の採用です。
これに対して、日本は、憲法九条において、戦争放棄だけでなく、交戦権の否定・戦力の不保持をも規定しています。日本は、憲法制定当初から将来にわたって軍隊の創設・保持を予定していなかったといえます。日本が軍隊を保持するためには、憲法を改正することが必要である、ということになります。
日本国憲法については、極めて早い時期から、この憲法はアメリカから押しつけられたものであるから独立した国家として自主憲法を制定すべきだ、という意見がありました。その「押し付けた」アメリカでさえも、朝鮮戦争を初めとする東西の対立という世界情勢を予測できず、憲法施行の3年後には、警察予備隊の創設を要求し、その後も日本の防衛力の増強を要求しています。日本の憲法に戦争放棄、戦力の不保持の九条をいれたことは、大きな失敗だと考えていることでしょう。増強された自衛隊は今や世界的に見ても大きな兵力をもち、それを前提に、自衛隊法やMSA協定、新安保条約、PKO協力法、有事法制、イラク支援特別措置等々、さまざまな既成事実化が進んできました。加えて、隣国からミサイルが飛んできたり、核実験が実施されるような時代においては、国民の意識も変わらざるを得ない、とも言えるでしょう。
しかし、他方で日本及び日本国民は「恒久の平和を念願し、人類相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚し、平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した」(憲法前文第2項)ので、世界に例のない、まさに理想郷である徹底した平和主義を宣言したのです。このような世界に誇れる憲法をもち、例え弱腰だと言われてきても戦後60年、一貫して他国と戦わない、二度と戦争を起こさないという姿勢を貫き通してきたことは、我々、日本人が誇りに思ってよいことでしょう。また、このような憲法があるからこそ、現実の政治に対して大きなブレーキになっているのではないでしょうか。この九条を改正し、軍隊の存在を憲法が承認したのなら、その先には戦争の大きな危険と徴兵制の復活が待ちうけているだけだ、と反対論者は考えます。
さて、「憲法九条を改正し、軍隊を保持すること」にあなたはどう考えますか。
アンケートにお答え、ご意見を聞かせてください。
集計期間: 2008年8月17日-8月23日