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ある弁護士の獄中体験記

刑事事件を担当していたベテラン弁護士が、ある日突然、逮捕されることに。被疑者・被告人・受刑者の立場となって見たものは…?


ある弁護士の獄中体験記に関する記事一覧(2ページ目)

第53回 所内生活の心得(その2)

 「所内生活の心得(未決収容者用)」の「第1. 裁判について (4)出廷(検事調べを含む)。」では民事裁判の出廷にまで触れている。そこに「できるだけ代理人制度を活用してください。」とある。  巷間、拘... 続きを読む


第52回 所内生活の心得(その1)

 面白い規則集について書いてきたが、「所内生活の心得」も、なかなか面白い内容を含んでいる。今回から何回に分けてこれを見ていこうと思う。  「所内生活の心得(未決収容者用)」と題する規則集は全68頁にも... 続きを読む


第51回 面白い規則集(その4)

 拘置所の規則の中にはよく理解できない規則もある。  「遵守事項」中に、「30.交談等」がある。そして、「所内生活の心得」で、交談とは「他の被収容者と話をすること」と定義されている。  この「30.交... 続きを読む


第50回 面白い規則集(その3)

 前回に引き続き、「新入者告知事項」を見てみる。  その中に「5.水の使用について (2)便所の水は大便でも2回までで流すように済ませること」というのがある。この定めには修正跡があり「2回」の「2」が... 続きを読む


第49回 面白い規則集(その2)

 拘置所規則の一部である「新入者告知事項」について説明をする。  これ以外の規則集には、すべての漢字にひらがなのルビがふってある。ところが、これにはない。新入者は真っ先にこれを読むのではないかと思うが... 続きを読む


第48回 面白い規則集(その1)

 留置場には規則らしい規則はなく、明文化されたものは日限表だけであるが、拘置所には、いくつもの明文化された規則があり、小冊子とされて居室内に置かれている。  もっとも大事なのは「所内生活の心得(未決収... 続きを読む


第47回 接見をめぐる問題(その2)

 前回に続いて、接見について書いていく。  接見禁止処分は、外部と物の授受禁止でもあることは前回にも触れた。弁護人との間では、物の授受も禁止されないのであるが、すべてが許されるというものではない。  ... 続きを読む


第46回 接見をめぐる問題(その1)

 前に留置場で手紙を書くときのルールだとか靴下をはいてはいけないルール等々を紹介したが、接見についても首をかしげたくなるようなことがあった。  被疑者・被告人には無罪の推定が働いているから、できる限り... 続きを読む


第45回 女性との遭遇

 身柄を拘束されている身分であるから、逮捕以来女性と接することはまずほとんどない。接するどころか見る機会もない。  ところが6人の女性に遭ったし、そのうち一人とは会話もし、もう一人とは向こうから一方的... 続きを読む


第44回 刑務所側の人

 前回、刑務官の話をしたが、それに続けて、さらについでに刑務所側の人のことを書いておこう。  拘置所でもそうだし、刑務所でもそうであるが、収容されている者は、刑務官のことを「親父」と呼ぶ。また、例えば... 続きを読む


第43回 刑務官

 刑務官のお仕事はかなり大変だと思う。  特に未決相手の拘置所においては、未決であることからか刑務所よりも規律が緩いようにも思われ、そのため刑務官に対して何とも思っていないような態度をとる被告人も多い... 続きを読む


第42回 死刑判決上告中

 2度目の拘置所暮らしは1階の真ん中あたりだった。部屋を一つ挟んだところに死刑判決を受けて上告中の人がいた。  偶然にも、東京の知り合いの弁護士が弁護人となっており(最高裁だから)、その弁護士から私の... 続きを読む


第41回 隣人

 前回、2階にいた際に隣人との関係で、私が1階の独居に移転となったことを書いた。  その2階での隣人(上独1にいる人)は、相当に変わった人だった。精神的なものかもしれないが。  日中は非常におとなしく... 続きを読む


第40回 ハトが飛んできた

 留置場と異なり、拘置所独居では接見のときを除いて他人との接触がほとんどない。  話をする相手は刑務官と面倒見さんだけであり、他の収容者とは、運動に行くときと入浴の往き帰りに、刑務官の目を盗んで素早く... 続きを読む


第39回 覚せい剤爺さん

 宮崎北警察署の留置場で会ったもっとも印象に残る人は覚せい剤爺さんである。この人のことを書いて留置場で会った人の話の最後とする。  かなりのお歳で、自称するところによれば覚せい剤事犯ばかりで前科10数... 続きを読む


第38回 保釈にならないヤクザ屋さん

 廊下を挟んだ隣の2号室には傷害及び恐喝事件の被告人、つまり既に起訴されているヤクザ屋お兄さんが入っていた。前にも書いた銅線窃盗犯と同じおじいさん弁護士が国選弁護人で付いている。  宮崎北警察署には窃... 続きを読む


第37回 銅線窃盗

 その当時、銅線窃盗がはやっていた。運動時間に見知っていた銅線窃盗犯が隣の2号室から3号室に移ってきた。  当時の私は、銅線なんか盗んで費用対効果はどうなっているのだろうと思っていた。  ここから先は... 続きを読む


第36回 天網恢恢疎にして漏らさず

 前に書いた「嫁に申し訳ない」が口癖の人は、窃盗犯であったが、車上荒らしで、車のオーディオ機器を盗んだということだった。  私には、今回が初めての犯罪であって、もう二度とやらないなどと話しをしていた。... 続きを読む


第35回 おしっこおじさん

 当初いた5号室から3号室に移った私は、「嫁に申し訳ない」と言うのが口癖の窃盗犯と暮らしていた。  11月23日の就寝直後、係官が寝具一式を持って「夜中に一人来るから寝る場所を空けておいて」と言われた... 続きを読む


第34回 宮崎談合事件

 11月16日の夜から、宮崎官製談合事件で宮崎北警察署留置場は大騒ぎだった。留置係官があちこちに電話をかけまくり、収容者の部屋替えがあちこちで行われるとのバタバタとなった。  宮崎北警察署は宮崎の中で... 続きを読む


第33回 弁当泥棒

 宮崎北警察署での初めての同居人であるS君が拘置所に移ったその日の夕食後、隣の6号室からやせ型で髭を生やしている人が移ってきた。年は40代くらいか。若いころから自転車が好きで、日本全国を自転車で旅する... 続きを読む


第32回 初めての同居人

 被疑者や被告人の中に面白い人が多いことは、安部譲二氏の「塀の中の懲りない面々」を嚆矢として(それ以前にもあるかもしれないが)種々の本に紹介されている。  私も弁護士として刑事弁護活動をしてきたから、... 続きを読む


第31回 飲食事情余談

 12月25日の昼前に拘置所に移転してきたが、その翌年の12月も拘置所で過ごしている。  最初のクリスマスイブは警察にいたが、特段のことつまりケーキが出るとか、鳥のモモ焼きが出るなどということはなかっ... 続きを読む


第30回 飲食事情(年末年始編2)

 拘置所において、元日昼食に配られたお弁当の中にあるプラスチック容器の一つ一つには、おせち料理が綺麗に盛り付けられている。  いくつかをあげると、海老大、鮭塩焼、いくら、紅白蒲鉾、なます、田作り、鳥唐... 続きを読む


第29回 飲食事情(年末年始編1)

 警察にいたときの運動時間に、留置係官から「正月にはいつもより格段に良いおせち料理が出て、昼にはカップ麺だけど年越しそばが出るよ」と聞いていた。  元日に年越しそばなんだと笑いながら聞いていたが、拘置... 続きを読む


第28回 飲食事情(その5)

 拘置所においては、お茶はかなりの量が支給され、留置場の7杯どころかその何倍以上も飲むことができる。  配膳係りの人(面倒見さん・受刑者)が、朝昼夕の毎食事時にお茶が入った直径50センチ高さ90センチ... 続きを読む


第27回 飲食事情(その4)

 拘置所や刑務所の食事に麦飯はつきものである。  有名な「浅草麦とろ」などで出される麦飯に、はるかに及ばないことは言うまでもないし、初めてだとその臭いがかなり鼻につく。単なる推測だが、古米と古麦(そん... 続きを読む


第26回 飲食事情(その3)

 留置場ではお茶以外の飲み物は供されないが、もちろん自分で買うことはできる。250ミリパック入り牛乳とパック入りコーヒーだけだが。コーヒーとは名ばかりの乳飲料にすぎない。  パンと違って休日を除いて毎... 続きを読む


第25回 飲食事情(その2)

 留置場でありがたいことに税金で与えられる食事は、官(公)から与えられる弁当ということで「官弁」と呼ばれ、このような官弁に耐えられない人が口にする弁当は「差弁」呼ばれる。  一般的には、自分でお金を払... 続きを読む


第24回 飲食事情(その1)

 拘置所、特に刑務所併設の拘置所や刑務所は「炊場」と言われる工場で受刑者が食事を作っているためか、うまいというほどではないにしても世間並の食事を摂ることができる。  これに対して警察留置場の食事は三度... 続きを読む


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