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ある弁護士の獄中体験記

刑事事件を担当していたベテラン弁護士が、ある日突然、逮捕されることに。被疑者・被告人・受刑者の立場となって見たものは…?


ある弁護士の獄中体験記に関する記事一覧(3ページ目)

第23回 願い事(その2)

 願箋には願い事の内容を具体的に記載しなければならない。「携行願」とは、弁護人接見や裁判のときにノート・筆記具・刑事記録を持っていきたいので許可してくださいというもの。  この許可がない限り手ぶらで行... 続きを読む


第22回 願い事(その1)

 拘置所での生活で重要な役割を果たすのが「願箋」(ガンセン)制度である(刑務所にも願箋がある)。「箋」は「付箋」の「箋」であり「紙片・紙切れ」というような意味だから、「願箋」とは願い事をする紙というこ... 続きを読む


第21回 運動時間

 前回、別棟1階にユニットバスがあると書いたが、その別棟を抜けると運動場がある。  運動は休日を除いて毎日行われる。規則には休日と入浴日を除いて実施されるとあったが、入浴日である火曜日と金曜日にも運動... 続きを読む


第20回 入浴

 留置場と同じく入浴は週に2回ある。火曜日と金曜日である。ここは刑務所併設施設だから、さすがに大浴場かと思ったら、独居用として、2階に鉄製の釜のような風呂が二つ、別棟の1階にどこの家庭にでもあるユニッ... 続きを読む


第19回 毎日の過ごし方

 拘置所での生活時間はかなり厳格なのであるが、留置場と違って時計がまったくない。あるのは浴場にある15分計だけである。人間というのは不思議なもので、暇であれば暇なほど「今何時だろう?」「○時なら昼食ま... 続きを読む


第18回 拘置所生活概略

 朝の点検が終了すると朝食になり、曜日によっては午前中に入浴や運動がある。それ以外のときは、昼寝(「午睡」という)時間以外、留置場と違って横になることはできない。未決はできる限り、つまり逃亡のおそれが... 続きを読む


第17回 拘置所の朝

 平日は7時20分に、休日は7時50分に、刑務官の「起床~」という大声と共に電灯が全灯され、各部屋に設置されているスピーカーから「おはようございます。今日も一日元気で頑張りましょう」という、おばさんの... 続きを読む


第16回 拘置所の時間割

 宮崎北警察署の「日課時限表」に対応するのが「動作時限表」である。その用語からして、より強く行動が制限されているような印象を受けるのは気のせいだろうか。さすが拘置所である。  留置場では、平日・休日の... 続きを読む


第15回 独居内のこと(その2)

 独居の出入り口のすぐ左には、スピーカーと報知器と呼ばれる設備がある。スピーカーは、ラジオ放送や所内放送を流すものであるが、音量調節は外にしかないので、調節したいときは刑務官を呼ぶしかない。刑務官を呼... 続きを読む


第14回 独居内のこと(その1)

 現在では、「独居」は「単独室」、「雑居」は「共同室」と呼ばれている。その「独居」はどのようになっているのかを説明しよう。  左側にスライドすると、いかにも頑丈ですと言わんばかりの5センチほども厚さの... 続きを読む


第13回 拘置所生活の始まり

 前回に書いたように、最短時間での転房となったが、転房先は2階である。1階の番台横の階段を上がりきると、まっすぐに廊下が伸びている。つまり1階の独居の真上に独居が並んでいる。やはり左側手前の二つの部屋... 続きを読む


第12回 独居入室

 前に書いたように、刑務官の誰からも所内生活の説明などまったくないままに、一人の刑務官に連れられて行った先は、トイレ付の待合室みたいな部屋であった。ドアのないトイレが併設された薄暗い小部屋の長椅子に腰... 続きを読む


第11回 宮崎拘置所

 宮崎市内から北西に、山の方に向かって車で30分ほど行くと、宮崎刑務所に併設された宮崎拘置所がある。市内からミニバスがあるようだが、ほとんど運行されておらず(廃止になっていたかもしれない)、車でしか行... 続きを読む


第10回 留置場生活の終了

 11月9日の夜から始まった宮崎北警察署での生活は、12月25日の午前9時に終了した。宮崎拘置所へ移監となったのだ。ここで移監と言っているが、刑事訴訟規則での正式な名称は「移送」である。平成18年の改... 続きを読む


第9回 留置場検査事情

 留置場内では身体検査もある。半月に一度ほどと、かなりの頻度で実施されている。といっても、大仰なものではない。検査に呼ばれて居室を出て、戻ってくるまでが5分くらいしかないのだから、それだけでも大したこ... 続きを読む


第8回 留置場入浴事情

 水曜日と日曜日は入浴日である。夏に回数が増えるのかどうかは分からない。どういうわけであるかは、自分でもよく分からないのであるが、よくテレビなどの刑務所ドキュメンタリーを見ると、大きな湯船に一斉に入浴... 続きを読む


第7回 納得いかない!

 捕まっている我々は、弁護人と連絡をとったり、家族に近況を知らせる(接見禁止がついてなければ)などのために、手紙を書くことがよくある。また、その日にあった事柄を、日記や備忘録として書き留めておくことも... 続きを読む


第6回 被疑者の一日

 運動時間の後、取調べ未了の者は、刑事又は検察官による取調べが入る。当初のうちは、刑事による取調べである。担当刑事がやってくると、留置係官から「○○番取調べ」との声がかかり、部屋を出たところで、手錠を... 続きを読む


第5回 運動時間?

 朝の洗面を終えた順に本棚に向かい官本を借りることができることは前回に書いた。収容者間で不平等にならないように、洗面の順、したがって本棚に行く順も毎日変わっていく。  借りることができるのは(つまり部... 続きを読む


第4回 留置場の朝

 警察署の留置場は、いわゆる代用監獄と呼ばれている施設である。本来は留置されている者(いわゆる逮捕から2泊3日)を収容するのが留置場であり、その後勾留された者を収容する施設は拘置所であるが、拘置所の数... 続きを読む


第3回 宮崎北警察署

 宮崎北警察署に着いたのは、飛行機が遅延したこともあり、夜の7時を過ぎていたと思う。時計を取り上げられているので、正確な時間ではないが。 留置場と同じ4階にある取調室で、夕食が出され、食後には「ゆっく... 続きを読む


第2回 宮崎へ

 まず前回の記事を訂正しておく。未決が40日と書いたが50日の間違いで、刑期は1年4か月と10日間であった。早々の訂正で赤面の限りである(編集部より:第1回の記事の記載は修正済みです)。  平成18年... 続きを読む


第1回 はじめに

 平成18年当時の私は弁護士としてある暴力団の関係者Aを被疑者・被告人とするオレオレ詐欺で使用する銀行通帳譲受という刑事事件の弁護人をしていた。これが私の事件の発端であるが、詳細は後日に譲り、ここで... 続きを読む

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