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奇妙な依頼 ― 殺人罪と嘱託殺人罪


奇妙な依頼 ― 殺人罪と嘱託殺人罪に関する記事一覧

奇妙な依頼 ― 殺人罪と嘱託殺人罪 第七回

しかし、四郎はついに断ることができなかった。ホテルの一室で、「Kの頼みどおり」、その下腹を突き刺し、ナイフを上方に向かってかき上げたのである。Kは腹部刺創傷害を負い、出血死した。 検察官は、被害者は「... 続きを読む


奇妙な依頼 ― 殺人罪と嘱託殺人罪 第六回

 Kは、初めは遠慮がちに、そのうち当然のように、料理店からホテルに車を回すようになった。四郎は、あの夜のKの行為を決して許したわけではないと思っている。しかし、Kとの時間は、次第に四郎の生活になくては... 続きを読む


奇妙な依頼 ― 殺人罪と嘱託殺人罪 第五回

その日以来、Kは、四郎を彼方此方伴うようになった。いずれもKの行きつけの高級レストラン、料亭、会員制クラブなどである。普通のサラリーマンには敷居さえ跨げない高級店だった。そして、どの店でも、Kは上客と... 続きを読む


奇妙な依頼 ― 殺人罪と嘱託殺人罪 第四回

 夏が終わりかけたある日、オーナーがカウンターに四郎を呼んだ。カウンターでは、50代半ばの裕福そうな男が、経営者を相手にアワビの刺身で地ビールを飲んでいた。  「山岸君。こちらはKさん」  「俺。覚え... 続きを読む


奇妙な依頼 ― 殺人罪と嘱託殺人罪 第三回

 オーナーは、四郎の「濃くない」容姿を気に入り、ホール係として採用した。  ホールの仕事は、メニューと客席番号を覚えることから始まる。  メニューを覚えるのはオーダーを間違いなく通し、また客の質問に答... 続きを読む


奇妙な依頼 ― 殺人罪と嘱託殺人罪 第二回

 四郎がKと知り合ったのは、2年ほど前、アルバイト先のオーナーに紹介されたからだ。  その店は、新進気鋭のインテリア・デザイナーが内装を手がけたということもあって、「洒落た隠れ家風の居酒屋」と、マス... 続きを読む


奇妙な依頼 ― 殺人罪と嘱託殺人罪 第一回

奇妙な依頼 ― 殺人罪と嘱託殺人罪  第一回  皆さんは、外形的には犯罪に当たる行為が、被害者の依頼や承諾によって犯罪でなくなったり、あるいは刑が軽くなったりすることをご存知だろうか。  例えば、医師... 続きを読む

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