今回から「小説で面白い読む判例」を連載します。
このシリーズの狙いは二つあります。一つは、小説という身近な形式を通して、普段馴染みのうすい裁判官や裁判所の考え方や論理を知っていただきたいということです。
もう一つは、間もなく始まる裁判員制度との関係です。
裁判員制度では、私たち一般市民は、刑事事件における具体的事実を評価して、検察官・弁護人の主張のいずれが正しいか判断することが求められます。しかし、普通の生活ではこのような判断を強いられることはありません。そこで、小説を通じて判例に親しむことで、特殊な判断を下すことに多少なりとも慣れていただけるのではないか、と考えたのです。
このような観点から、検察官・弁護人の主張や裁判官・裁判所の判断はできるかぎり現実の判例に基づいていますが、事件の詳細や登場人物の言動は、興味をもって読んでいただくため、フィクションにしてあります
この点を御了解のうえ、「小説より奇なる」判例の世界に親しんでいただきたいと思います。
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集計期間: 2012年5月6日-5月12日