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裁判員のための一口判例解説


裁判員のための一口判例解説に関する記事一覧

通行妨害の意思

~佐賀地裁平成19年5月8日判決~  危険運転致死傷罪(刑法208条の2)といえば飲酒運転による死亡・傷害事故が有名ですが、飲酒運転以外でも、自動車を危険な方法で運転して人を死傷させたときはこの罪に問... 続きを読む


陸路の閉鎖

~最高裁昭和59年4月12日決定~  陸路や水路、橋を壊したり塞いだりして往来を妨害する行為は、刑法124条で禁じられています(往来妨害罪)。  被告人らは、前々から新東京国際空港(成田空港)の建設に... 続きを読む


警察官の発砲行為と正当行為

~福岡高裁平成7年3月23日判決~  警察官は、相当の理由(犯人逮捕や逃走防止、人身の防護、公務執行に対する抵抗抑止)がある場合には、必要最小限の武器使用が認められています。  その際、人に危害を加え... 続きを読む


被害者の転落と殺害行為

~東京高裁平成13年2月20日判決~  被告人Xは、妻Aからヒモ呼ばわり等されて激昂し、出刃包丁でAの左胸部等を数回突き刺したうえ、重傷を負ったAが玄関から逃げ出そうとするのを連れ戻しました。  Xが... 続きを読む


放火前の避難提案と故意

~福岡高裁昭和45年5月16日判決~  狭い道で自動車を運転中、前方に人を発見。  このまま進んだら、もしかしたら衝突してしまうかもしれない・・・  このあとどう考えたかによって、結果的に衝突事故が起... 続きを読む


摂食障害と責任

~大阪高裁昭和59年3月27日判決~  ストレスや誤ったダイエットなどが原因で、摂食障害を起こす女性は多く存在します。  こうした摂食障害は、刑事事件の責任能力にどのような影響を及ぼすと考えられている... 続きを読む


傷害致死と殺人の共同正犯

~最高裁昭和54年4月13日決定~  当初は、数人で被害者に暴行や傷害を加える計画であっても、共犯者の1人が暴走して被害者を殺害してしまうこともあります。  1人が引き起こした殺人結果に対し、他の共犯... 続きを読む


意図的過剰行為と防衛の意思

~大阪高裁平成11年10月7日判決~  相手から差し迫った不当な侵害(急に殴られるなど)を受けた場合、それを排除するためにやむなく反撃に出ることを「正当防衛(刑法36条1項)」といい、こうした行為につ... 続きを読む


車上荒らし

~東京高裁昭和45年9月8日判決~  車上荒らしが、今まさに車のドアを開けようとしている!  こんな状況は一体何罪になると思いますか?  被告人Xは、屋外駐車場に駐車中の自動車内から現金等を盗もうと考... 続きを読む


被害者の治療拒絶

~最高裁平成16年2月17日判決~  怪我をしても、病院で治療を受け「助かる」といわれたら、後はもう回復するものと思うのが普通です。  しかし、患者が治療を拒んで死亡しまったら...その結果の責任はど... 続きを読む


刑事未成年を利用した強盗

最高裁平成13年10月25日決定  スナックのホステスだった被告人Xは、生活費に窮し、自分の勤めるスナックの経営者Aから金品を奪おうと計画しました。  そこで、自宅にいた長男Y(当時12歳10か月、中... 続きを読む


ピース缶爆弾事件

~最高裁昭和51年3月16日判決~  治安を乱し、人の身体・財産に危害を加えようともくろんでいた被告人Xは、ピースの空缶で爆弾を製造し、導火線に点火して、警察官らが立番中の警視庁機動隊庁舎正門に投げつ... 続きを読む


灯油と放火

~千葉地裁平成16年5月25日判決~  刑法上、放火に着手したというためには、その行為によって具体的な危険が生じたことが必要です。  灯油をまいて放火を試みた場合は、その行為の危険性はいかほどと評価さ... 続きを読む


少年補導員と「警察の職務を補助する者」

~最高裁平成6年3月29日決定~  少年補導員は独自に少年を補導できますし、警察と一緒にいることも多いですよね。  イメージ上は警察の補助という感じですが、実際のところどうなのでしょう。  警察署長か... 続きを読む


親権者の長女連れ去りと国外移送略取罪

~最高裁平成15年3月18日決定~  国際結婚の破綻の裏で、片方の親が子を国外へ連れ出す事件が多発しています。  この種の事件でよく報道されるのは、日本人が外国人の配偶者から訴えられたケースですが、日... 続きを読む


牽連犯と併合罪

~最高裁昭和58年9月27日決定~  犯人の行為が色々な罪にあたる場合、その各罪の関係をどう捉えるかによって科される刑の重さが変わります。  身代金目的で誘拐を企てていた被告人Xは、言葉巧みにA(当時... 続きを読む


被害者の持病と因果関係

~最高裁昭和36年11月21日決定~  酒癖の悪い人が周囲に絡んだり危害を加えるような光景は珍しくありませんし、大抵の場合は重大事件にならずに済みます。  しかし、その絡んだ相手に持病があったとしたら... 続きを読む


発覚を恐れての放火中止

~大審院昭和12年9月21日判決~  犯行に着手したものの、自分の意思で犯行を中止した場合を「中止犯」といいます。  中止犯は、「自分の意思で踏みとどまった」という任意性が評価され、刑を減軽または免除... 続きを読む


攻撃終了と過剰攻撃

~最高裁平成20年6月25日決定~  相手の急な攻撃を避けるために反撃した場合、それが仕方のない限度であれば、「正当防衛」として罰されません(刑法36条1項)。  反撃が少々行き過ぎても、その過剰な部... 続きを読む


窃盗の機会と事後強盗

~最高裁平成14年2月14日決定~  盗品を取り返されたくない、逮捕されたくないなどの理由から、窃盗犯が人を傷つけた場合、刑法はそれを「事後強盗罪(238条)」と呼んで、実力行使で財物を奪った強盗犯と... 続きを読む


救護放棄

~佐賀地裁平成19年2月28日判決~  ひき逃げ犯が被害者を運んで遺棄した場合、その行為は「何もせずに放置した」不作為というべきなのか、「積極的に危険にさらした」作為というべきなのか、どちらでしょう。... 続きを読む


豊胸手術事件

~東京高裁平成9年8月4日判決~  注射や手術といった医療行為は、行為そのものだけを考えるならば「刺す」「切る」などですから傷害罪(刑法204条)や暴行罪(同208条)にあたります。  こうした医療行... 続きを読む


自動車での衝突と殺人未遂

~名古屋高裁平成19年2月16日判決~  計画的犯行の場合、犯人が「こうして、次にこうしよう」と手順を考えるのはよくあることです。  しかし、先に想定していた手順がうまくいかずに犯人が犯行を中断した... 続きを読む


混合的包括一罪(窃盗・詐欺と強盗殺人未遂の関係)

~最高裁昭和61年11月18日決定~  個々の行為を見ていけばそれぞれが独立の犯罪を構成する場合であっても、そこにある種の関連性があれば、それらを中心的なひとつの罪に集約して処断することができます(包... 続きを読む


硫黄による殺人

~大審院大正6年9月10日判決~  飛行機の墜落事故で死亡することを狙って航空券を渡すなど、「これでは到底目的を遂げられない」というような方法で罪を犯そうとする場合を、刑法では「不能犯」といい、不可罰... 続きを読む


治療と称する殴打

~札幌地裁昭和36年3月7日判決~  病気などの治療に行き詰まったとき、藁にもすがる思いで宗教に頼るケースは珍しくありません。  しかし、ここで宗教者側の行った治療方法が原因となり、依頼者に重大な害悪... 続きを読む


緊急避難と殺人

 暴漢から逃れるために、他人の敷地内に立ち入りながら逃げた。  このように、このままでは危険な目に遭う、という切羽詰まった状況にあるとき、やむを得ずに他人の法的利益を侵害する行為を「緊急避難」と言いま... 続きを読む


精神的激励と幇助

~大審院昭和7年6月14日判決~  刑法では、殺人を企てている者に凶器となる包丁を渡すなど、実行行為以外の方法で犯罪実行を容易にした者を「幇助犯」(刑法62条)と呼びます。  幇助犯は、正犯(実行犯な... 続きを読む


被害者の承諾と結果の認識

~大審院昭和8年4月19日判決~  ある人に自殺行為を促したところ、それを承諾し、結果的に死んでしまったという場合、これは殺人だと思いますか?それとも自殺に関与しただけだと思いますか?  自殺すること... 続きを読む


家屋への侵入と事後強盗

~東京高裁昭和24年12月10日判決~  窃盗犯が逮捕を免れようと人を死傷させた場合、もともとは窃盗(刑法235条)のつもりであったとしても、人を傷つけて金品を奪う以上、強盗と同様に扱われます(事後強... 続きを読む


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